白木原 雪乃さんのタイトル

Interview

白木原 ──

脳から発せられる微妙な電気信号を手の微妙な動きや汗の感じから感じ取っています。質問も潜在意識、集合無意識のやりとりですよね。時折、筋反射テストで出てくる情報は正確なのですか?と、聞かれることがあります。セッションは、筋反射テストで出てくる情報があっているのか、いないのかという正解さを求めてやっているのではありません。筋反射テストで出てきた情報によって、そのクライアントさんの人生や健康状態をより良いものにしようと思ってやっているので、その人に役立つ情報が引きだされていると信じて、セッションを進めています。

テンプル ──

最初に学んだキネシオロジーはスリーインワンとタッチフォー・ヘルスですか?

白木原 ──

最初にインストラクターとなったのはスリーインワンですが、タッチフォー・ヘルスも同時に学びました。キネシオロジーは、カイロプラクティックに経絡や中国医学の知識を取り入れ、筋肉の反応によって病気の診断や治療法を見つけるものとして始まりました。でもその後、この手法を使えばもっと多方面に応用できると、キネシオロジー使った様々な施術が誕生しました。私もいくつかのキネシオロジーを学び、さらに占星術、タロットと学びを進めていきました。

転機になったのはイギリスのアラン・セールスと出会ったことです。師事したタロットの先生が惑星音叉など音叉ヒーリングをやってる方で、これは面白いと調べているうちにイギリスで音叉を教えていたアラン・セールスと出会いました。イギリスに何度も行き、アランから音叉とキネシオロジーを学びました。アランはもともとロックミュージシャンで、どこの病院に行っても治らなかった原因不明の体調不良がキネシオロジーのセラピーを受けてすっかり治ったんです。原因は当時ペンキ屋でアルバイトをしてた時に、吸い込んだ塗料の毒素でした。そんな経緯から彼はキネシオロジーを学び、さらに独自で『サイバーキネティック』というキネシオロジーを開発して教えるようになっていました。彼はキネシオロジーを使っているうちに様々な情報を宇宙意識からダウンロードできるようになり、その情報を組み込んで1つの施術法として創りあげていたんですね。彼は絶対音感を持っていたので、他社の音叉では納得できず、自分で音叉を作ってもいました(*アランはすでに亡くなっています)。

イギリスのアランのもとに何度か通って『サイバーキネティック』を学ぶようになったわけですが、そこにインストラクターとしていたのが『インテグレート・ヒーリング』(*以下、IHと表記)の創設者マチルダ。『サイバーキネティック』はアランの進化とともに、細胞、量子レベルとどんどんミクロの世界に行き始めていったんですが、マチルダとしてはもっと霊的な世界に行きたかったので、アランとは違う道に進むことを決め、パートナーのニックと共に『インテグレート・ヒーリング』を開発していました。マチルダも宇宙意識からのダウンロードを受け取っていましたが、いつも夜中の3時に起こされてダウンロードが始まるのだそうです。疲れているので無視して寝ようとするとクシャミが始まり、結局起きて全てをメモするまでクシャミが止まらなかったこともあったそうです。

数年間は、マチルダとニックの所に『サーバーキネティック』を学びにイギリスへ通いました。そして、いよいよインストラクターコースを受けに行った時の事、「今日で『サイバーキネティック』を教えるのを最後にします。今日『サイバーキネティック』のインストラクターになるか、新しく創った『インテグレート・ヒーリング』を学ぶか、どちらがいい?」と聞かれびっくり!その場でどちらを学ぶべきかタロットに聞いて、出たのが『インテグレート・ヒーリング』(笑)。

マチルダと

というわけで、『サイバーキネティック』を学びに行ったのに、途中からマチルダから『インテグレート・ヒーリング』を学ぶようになったんです。ちなみにこの時受け取ったテキストはほぼ白紙(笑)。彼女の説明をメモしながら学んでいきました。

そうやってイギリスに通いながらIHのプラクティショナーの資格を取りました。その後 日本でも IH を広めたいとマチルダを呼んで日本でIHのクラスを開くようになり、3年後には私もインストラクターになって、今は日本でIHを教えています。

テンプル ──

その『インテグレート・ヒーリング(IH)』とは何か、少しご説明いただけますか?

白木原 ──

まず、何を持ってキネシオロジーと言うかということがあります。一般的に筋肉反射テストをキネシオロジーと言っていますが、そうであれば、ブレインジムは筋肉反射テストを使わないので、厳密にはキネシオロジーとは言えませんが、ブレインジムもキネシオロジーにカテゴライズされています。

  •  ブレインジムとは?
    アメリカの教育学博士であるポール・デニソン氏によって開発された教育キネシオロジーの基本となるもの。それを学ぶ講座を「ブレインジム101」と呼び、「ブレイン」(脳)を活性化させるための「ジム」(体を動かして行う学習プログラム)を行います。

    ブレインジム http://braingym.jp 

タッチフォー・ヘルスは骨格、筋肉、経絡といった構造系が得意です。スリーインワンは少しヒーリングの要素が入っており、年齢遡行で問題が生じた年齢まで遡って調整をしたりします。また顔の相(骨相学)でその人の才能や特徴を見ることもします。例えば、目と眉が離れている人、目と眉が近い人はどのようなキャラクターの違いがあるかといったようなことですね。 ブレインジムは教育キネシオロジーの初級クラスです。教育の分野で広く使われており、様々な体の動きで右脳と左脳を統合しようというのが主な目的です。

IHはもう少しホログラフィックです。全ては繋がっている、という考えですね。例えば、腰痛がある人がいるとします。病院に行くと痛い腰を診察して治療をされると思います。最近はホリスティックな考えが広まっているので、腰痛の原因を 歯並びや噛み合わせ、膝や肩、背骨の歪みに原因を求める人もいますよね。IHは、そこだけに留まらず、その方の過去生から亡くなるまでの時間軸、さらにはその人と繋がりのある両親や兄弟、学校の先生、職場の人、ペット、先祖までも幅広くみていきます。月や太陽、惑星や銀河など、宇宙との繋がり全ての中で、その人の腰痛をみていくので、同じ筋反射を使っても、他のキネシオロジーで出てくる調整法とIHで出てくる調整法が違っていたりします。「その人を個人的に癒すためのセッション」というよりは「個人を通して宇宙全体を癒している」と言えるかもしれません。

テンプル ──

ではそのIHのセッションで劇的だったなぁと印象に残っているセッションのエピソードがあれば教えていただけますか?

白木原 ──

IHのセッションの例として分かりやすいのは恐怖症のエピソードかもしれません。IHは飛行機が乗れない、狭いところが怖いといった恐怖症のセッションが得意です。