白鳥 哲さんのタイトル

Interview

テンプル ──

その過去生がどれほど前のことなのか分かりませんが、白鳥監督として生まれた今生の前にも、いくつもの人生がありましたよね。その人生の時に脳腫瘍になってもよかったのに、今回の人生でその過去生が浮上し脳腫瘍になった。それについては何か意味を感じられていらっしゃいますか?

白鳥 ──

あの時、決意したのは、今回の人生で全部解決したい、解決して地球を早く卒業したいということでした。どうせ死ぬんだったら、全部カルマを解決して今回の人生を終えたいと思ったんですね。だから気づくチャンスが生まれたんだと思います。

そうやって自分の問題を解決していったら、今度は親の問題が自分に影響してきていることに気づきました。脳腫瘍の時に顎が腫れて、二重顎になったことがあります。波動で調べたら、『おたふく風邪ウイルス、インナーチャイルド、母親との関係』が測定で出ました。お腹の中にいた時、母が百日咳になったのが、今ここに出ている。そう結びつきました。それで母に聞きました。「もしかして、僕がお腹にいる時、百日咳にかかったことない? よかったら、その時の気持ち教えて」と。母が「何で知っているの?」と言いながら、当時、祖父母が強くて、言えない感情を抑えていたと教えてくれました。

言えない感情が百日咳になっていたわけです。なので母に「辛かったねぇ」と、その時の母を肯定しました。「お母さんが辛いのは当たり前だし、そうなるのは仕方がないよ。そんな思いをさせてごめんなさい。おじいちゃん、おばあちゃんに代わって謝ります」と心から母に謝りました。翌日です、その顎の腫れが消えたのは。

自分の中ではっきりしたのは、母の感情が自分の中にある。量子レベルでは繋がっていますから、母の感情も影響しているし、それも自分の問題なんです。だから、心からの許しに変えました。すると解決していった。母がそうなら父のもそうだと、父が抱えていた問題も受け止めるようになりました。先祖の問題は背中に出やすいです。

テンプル ──

会ったことのない先祖の問題はどうやって解消してるんですか?

白鳥 ──

それが何代前のご先祖様の感情なのか、ヒーリングを学んだので自分で調べたり調整できるようになりました。それを使ってご先祖様を調査し、許すことを始めました。

テンプル ──

白鳥監督はそれまで波動療法をはじめとして様々なヒーリングを体験していらっしゃいましたよね。でも、例えば、いま、このラウンジでお茶を飲みながらお喋りしている方々は、脳腫瘍ができたら西洋医学のお医者さんにかかり「切りましょう」「手術は不能ですから余命はこれくらいです」と言われる世界しか知らないですよね。そういう方々は波動療法に行くとか、過去の記憶を許しに変える、というのはかなりハードルが高いです。整体や鍼、漢方を飲むくらいはまだ試しやすいかもしれませんが。

白鳥 ──

入り口になるのは、唯物的価値観から脱出できるかどうか。次は西洋医学一辺倒の信仰から脱出できるかどうか。本来、健康にアプローチするのは西洋医学だけではありません。波動療法、東洋医学、ホメオパシーなど様々にあります。健康を取り戻すための選択肢はいっぱいあるんだと、まず人は気づく必要がありますね。そういう選択肢を持つことが出発点だと思います。そういった意味で私は選択肢を持っていた。七田先生や舩井先生とのご縁もありました。実際に癌だと言われた時、スイッチが入ったんですね。絶望の淵を泳いで、知識として知ったことは全部経験しようと。ホリスティック療法が有効なのか自分で確かめてみようと。ホメオパシー、スピリチュアルカウンセリング、ヒーリング、波動療法、アーユルヴェーダ、ホルミシス療法など、様々な選択肢を果敢にチャレンジしたことも大きな要因だったと思います。

テンプル ──

監督は、オープンハートに本当にいろんなことをチャレンジされましたよね。命がかかっていたということもあるでしょうが、人によっては、こんなことで治るはずがない、最初から斜めに構えたり無理だと思いながら実践してしまうことがあります。でも、白鳥監督は全てに委ねる姿勢があった。だからこそ返ってくるものも大きかった。

白鳥 ──

そうさせてもらったのは七田眞先生との出会いだったと思います。『魂の教育』は七田先生の映画でしたが、先生は余命三ヶ月の申告を受けた時、寝ていた布団をたたんで身体を鍛え始め、代替医療をどんどん試し始めました。私は先生の映画を撮っていましたから、先生がやれたなら自分もそれでやって行こうと思ったんですね。

テンプル ──

良い順番で、と言うと変な言い方ですけども、様々な体験を積まれた後で病気になったというタイミングも絶妙ですよね。

さて、今、監督は祈りやヒーリングの講座を持っていらっしゃいますよね。それはどのような講座なんですか?

白鳥 ──

自分の体を治す過程で意識が肉体に影響していることをつぶさに経験しました。怒りの波動はカルシウムを沈着させやすくし、血糖を上げ、最終的に肝臓を痛める傾向があります。悲しみの波動は最終的に肺を痛める傾向があります。抑うつは胸腺を痛める傾向があります。固執すると肛門を痛める傾向があります。

自分が脳腫瘍になった時に、痔がでたことがあります。肛門なら原因は固執です。何に固執したのかと自分で過去の経験をさかのぼって行き、あの時、固執が始まったんだと気づくんです。小学校4年の時にあんなことがあったと。

テンプル ──

そんな昔まで遡ったんですか。

白鳥 ──

兄が優秀だったので、親は兄に向かって「すごいね」といつも言っていました。それを聞いて、僕も褒められたいと固執したんです。そうやって固執してたものに気がついて、自分に言ったんです。もう褒められなくていい、その選択はしなくていいよと。翌日です。お尻の痛みが引いたのは。

テンプル ──

え~!人間の身体って本当に不思議ですね。そこまでピンポイントで原因に気がつくのも凄いです。それも将来のために準備されていたことだったんですかね。

白鳥 ──

その過程でキャッチ出来たものがあります。意識は人間関係に影響をするか、意識はどうやって親から繋がってきたのか。どうして今こういう現象が起きてるのか。意識をどうやって変容させると現実が変わるのか。

意識はイメージを使います。過去の自分に戻るなんてイメージじゃないですか、イメージでも、ちゃんと記憶が残っているんです。記憶、カルマとしてのその情報を解決できれば、現実は塗り替えられます。ケイシーはカルマとは記憶だと言っていますが、まさしくそうなんです。記憶を変えるのは許し、理解なんです。最終的に愛に変えたら、その記憶は次元が上がります。それを自分で体験し、積み重ねてきたことが、最終的にいつのまにか自分独自のものになっていきました。