入江富美子氏のタイトル

Interview

テンプル ──

確認です。ふーちゃんが海外にいて、歓喜の中で、その国のエネルギーと混じりあったと感じた瞬間、日本や海外など遠くにいる人も、同じ体験や変化をしていたってことですか?

入江 ──

そうです。この地球は、水の惑星です。海はもちろん、この空気中にも水は含まれています。お水は世界中で繋がり影響しあっています。そして、意識を向けたところに影響があるので、意識の向けどころが大事です。

ただ感謝と喜びで楽しんでいるだけで、身体の水がその場の水と響きあい、その国の水と日本の水が響きあって繋がっていく。不思議な話ですが、旅の中で、そういったことを感じる方がどんどん増えてきました。

テンプル ──

不思議な話ですね。ふーちゃんの体感も興味深いし、皆さんの感受能力や受信力もすごいです。

入江 ──

私が大事にしていることをもう1つお話させて下さい。

分かりやすいように、今回のスペイン巡礼の旅を例にとって話します。『入江富美子と行くへそ道プレミアムセレブレーション巡礼ツアー』という旅でのことです。

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラは、2000年もの間、世界中の巡礼者が祈り歩いている道です。だからなおさら、この道を大切にしたかったし、私がいつも大事にしていることを参加者さんと共有することで、その思いが増幅する体験をしながら歩けると思いました。
https://camino-de-santiago.jp/junreiroot/map

歩き始める前に、私はツアーの参加者さんにこのようなお話をさせていただきました。 「これまで、ご先祖様や、巡礼者の方々が何を祈ってここを歩いてきたのかを感じて下さい。おそらく、世界平和や健康、幸福、ご自身のこと、家族や子孫、そして誰かのことを思い、祈りながら歩いてくださったと思います。同じように私たちも世界平和や人々の幸せを祈りながら歩くことは大切ですし、そう歩くのが祈りだと思います。

巡礼の道を歩くツアーの参加者達

でももし、祈ってくださった方やご先祖さまの存在を本当に感じ、ありがたいと思うなら、私たちが見ていただく必要があるのは、その祈りが叶った状態。それを私たちが生きて見せることだと思います。それが一番の恩返しだし、今生きている私たちの喜んでいる姿をご先祖様に見ていただくことだと思います。私はそれが祈りだと思っています」と。

つまり、私たちが、世界の人々が幸せでありますようにと祈って歩くだけではなくて「過去からずっと人々が祈り続けて下さったその祈りは叶えられました」と思い感謝しながら過ごすこと。そういう思いで存在することが、祈る行為と同じく大事な事だと思っているんです。

そう話したら、ツアーのメンバー全員が「ご先祖様やこの土地に、祈りが叶った姿を見てもらおう」と心を1つにして歩けたんです。こうして、結果19歳から69歳までの19名全員が315キロを喜びと感謝の中で歩き通すことができました。 16日間の団体行動の中で誰一人、機嫌が悪くなる人もなく、いつも笑って過ごせたことを参加者さん達が驚いておられました。また、歩いている途中、69歳の方が、足の負傷で歩くことが困難になり病院に行かないと…という状況がありました。階段から落ちて。激痛で歩けないのを10とすると、その時の痛みは8くらい。歩きながらお話するうちに、その方は「自分で決めたことを途中で失敗させるパターン」を見つけられました。歩きながら肉体ではなく、へそを意識して、喜びと感謝にチューニングしなおしてもらいました。そうして意識の方向を変えた途端、痛みが2まで減りました。みんなビックリです。痛みだけではなく、気持ちが全く変わられて、あ、もう最後まで歩かれるな、と思いました。

スペイン巡礼の1シーン

さらに驚くのは、誰一人、足の皮がめくれたり、タコができて歩けない人がいなかったことです。これはセレブレーションで伝えているクリアリングをしたこと、そんな意識でマッサージしあった結果だと思います。実践を通して、肉体を超える喜びや、痛みや意識が一瞬で変化することを経験したり、目撃できた旅だったんですね。

これらの経験は、参加者の方々にとっては、これから先の生きる希望になりました。 ゴールした時、現地の方が驚かれて「あなたたち本当に19人で歩いたの? 私でも100キロ地点でリタイアしたのよ。今度あなたたちのチームに入れて」と言われたほどなんです。なぜ、みんなが疲れてないのか不思議がっていました。

テンプル ──

歩くということ自体が苦手なふーちゃんが315キロ歩き通せたのには、そんな秘密もあったんですね。

入江 ──

旅は自分の人生のパターンが自覚できるので、どんな自分が出てくるか楽しみでした。旅の間に人生のパターンをクリアしていく。肉体や感情が自分だという認識から、魂やいのち、そしてもっと奥にある自分が本体だという方向に自然にシフトしていくので、最後まで歩けると思っていました。サンティアゴ巡礼も、最高の変容の旅になりました。

巡礼が終わるとその足で、ヨーロッパに1ヶ月、11カ国を巡り、日本に2週間だけ戻る。そして、スーツケースを取り替えて、ヨーロッパでの時差ボケ真っ最中のまま、今度はマチュピチュとウユニ塩湖へ、セレブレーションツアーに出発しました。ペルーのクスコは標高3,400m、ウユニ塩湖は標高3,700m。富士山の頂上と同じくらいの高さにあります。高山病が気になる所でしたが、出発時、どんなにハードスケジュールで体調不調でも平気なんです(笑)。私はいつも守られていると思っているので。

ウユニ塩湖に立つ入江さん

それにしても、ウユニ塩湖は、秋田県と同じ面積全てが塩という壮大な不思議な土地でした。昔ここで暮らしていた人々も、子孫や世界のことを祈ってくださってたんだろうなぁと思いを馳せながら過ごしていました。ある夜、満点の星空を見ながら、嬉しさで胸がいっぱいになりました。「私たちは日本から来ているけれど、皆さんの祈りのおかげでこんなにも幸せに生きていますよ」と、両手を広げて喜びながら星を見上げていたら、バーンと歓喜が湧いて一体感がどんどん広がっていきました。

すると、知り合いから「今、ウユニ塩湖の地が響きましたね」 とLINEが入っていたんです。本当に繋がっているんだなぁと、いろんな方の言葉で確認させてもらっています。