入江富美子氏のタイトル

Interview

テンプル ──

ということは「世界平和」実現には、1人ひとりが自分の本質は魂なんだということを理解して、感謝と喜びで毎日を生きたほうがよっぽど地球に貢献できるってことですよね。裏返していうと、今の世界の混迷を考えると、圧倒的に私たちはそう生きていないってことにもなりますが。

一気に深い話に入ったので、ここで、ふーちゃんのことを全然知らない人のために、少し話を戻させて下さい。そもそも『へそ道®』という講座を始め、人に「へその道」を教え始めることにした経緯は何だったんですか?何を伝えたくて始めたんでしょう。

入江 ──

もともと私は、現実的な人間でした。何かを達成し、成功すれば幸せになれると信じて生きていました。でも、夢を叶えても達成しても満たされないものがありました。

当時は、結婚して、子育てをしながら、仕事も順調でした。しかし、物事がうまく行っている時は調子いいけど、うまくいかなくなったら、もう心細くて不安で。完璧を求めるあまりに、いつも自分を責めていました。心身ともにしんどくて、生きていたくないぐらいに辛い。ある時、何もかもがうまくいかなくて、真っ暗闇に感じたときがありました。その時、無意識に体がふっと電車に飛び込もうとしたんです。でも、その瞬間、私の体を引っ張りあげ、死ぬことを止めたものがありました。それを感じた時、その真っ暗闇の中、もうどうしていいか分からないその私を止めてくれた何かの力を信じることにしました。その日から、自分のことを信じるのではなく、自分の中に眠っている賢い自分、自分を止めたその力を信じて生きることを決めました。

そして、私は、目標や世間体ではなく、私の命がこの地球に来た意味、目的を生きると決めたんです。それを「ミッション」と名付けて、自分ではない大きな力「ミッションに生きさせてください」と命からがら祈りました。本当に命からがらです。一心に祈り続けました。

そんな頃、心理学者でもある牧師先生が、ビジョンじゃなくてミッションを生きる方法があるよ、と教えてくれたんです。

でも「ミッションは生きるもんじゃないよ。大変だよ。ミッションは自分が行こうとしている方向と違う方を示されるよ。それを選べるかどうかなんだよ」と言われて。「そっちを選ぶのは全体の5%の人なんだ。だからそっちは空席がいっぱいあるんだよね」と。そして「ビジョンは自分が描くから力は自分持ち。でも、ミッションは向こうからやってくるから向こう持ちだよ」と言われた時に「私、この向こう持ちを知ってる。絶対、そっちに座る!生きていくには、それしかない」と思ったんです。

「どうしたらミッションを生きられるんですか」と質問したら「天が期待していることを実現させてください、と祈りなさい」と言われて祈り続けました。すると、あの日、自分の内側からミッションがやってきたんです。

とにかく動き続けました。その時からですね、自分が変わったのは。

死のうと思っているのにそれを止める自分がある。「自分にはできない」「私には無理」と思っているのに「まだそんなことやっている気か?そんなひまがあったら人のために動け!」という自分がいる。その表面の弱い自分の内側にある無敵の自分を「一滴の無敵」と名付けて、そっちで生きるようになりました。そして誰の中にもある、この一滴の無敵を「へそ」と名付けて伝えるようになったんです。

テンプル ──

『へそ道®』も初期の頃は「ミッションを生きる」ことが大きなテーマの1つでしたよね。でも、今はミッションに生きることすら超えた気がします。

入江 ──

わー、嬉しいです。結局、みたまで生きれば、その人の行うことは全部がミッションになっていくんです。職業という意味ではなく。今は「ミッションを生きる」=「みたまで生きる」ことだと思っています。

テンプル ──

少し話しを戻して、2005年の大晦日に降りてきたミッションのうちの1つが「宇宙に感謝の量を増やす映画を作る」ことでした。そこから家庭用のホームビデオで山元加津子さんを主人公に映画を撮り始めて出来上がったのが『1/4の奇跡〜本当のことだから〜』です。

入江 ──

大晦日のあの夜「宇宙に感謝の量を増やしている」映画が未来にあると、分かりました。未来でたくさんの人を勇気づけていることも分かったんです。私が映画を作るんじゃなくて、未来にある映画をここに持ってくるだけだと分かったから、すぐに動けました。この映画製作のプロセスこそが、肉体の入江から、みたまの入江にシフトする変容の旅であり、実践であり、試練でした。

そして、映画完成後、講演会で今のようなお話をしていたら、毎回質問いただくのは、「どうやったらミッションを生きられますか?」だったんですよね。だからこれは絶対伝えなければ!と思って始めたのが『へそ道®』です。

でもこの道は、自分で歩くだけではなく、向こう持ちですから、向こうからの働きと関係性が大事だということが分かってきました。つまり、まるで祝福のように、大きな世界からやってくるものがあってこそなんです。なので、みたまを知るだけではなく、みたまを働きにする事が大事だと。それで「へそ道®」から「セレブレーション」に名称を変更しました。とはいえ、まだ「へそ道®」の名前は大好きで、時々、そう呼んでいますけどね。戻すかもです(笑)。

「へそ道」の講義風景

今は、自分がみたまで生きたら、どれだけ宇宙との関係が変わるか、そして自分が変わるかを体験中で研究中です。生徒さんもすごい振動を受け取ったり、自分の水があきらかに変化したのを感じて、想像を超えた変化に驚く人がどんどん増えてきました。やっと今、次のフェーズに入れた感じがしています。