マイケル・マクブライトさんのタイトル

第21回
マイケル・マクブライト 氏

Michael McBride

1979年マウイにてヨガ教師としての癒しの旅が始まる。カリフォルニアのヨガアシュラムに勤務後、カイロプラクティックを学ぶ。卒業後の5年間、自動車事故による傷害や腰の椎間板のトラブルに特化したカイロの診療を行う間に直感やエネルギー、呼吸法を使った手法の探求が始まり、独自のメソッド『ソマティック・エナジェティクス』を開発。欧米を中心に世界各国で活躍するエネルギーワーカーでもある。
2012年からは日本にも定期的に来日しセッションやリトリート、トレーニングコースを開催。現在はドイツとハワイに拠点を置き、各地でセッションや後進の育成、指導を行っている。
著書に『ソマティック・エナジェティクス』がある。

 http://somaticenergetics.jp

Interview

テンプル ──

まず、マイケルさんがなさっているソマティック・エナジェティクスとはどういうものなのか、そしてマイケルさんご自身について教えて下さい。

マイケル ──

ソマティック・エナジェティクス(*以下、SEと表記)とは、ヒーリングの技術でありメソッドの1つです。その方の背骨の状態を分析し、脊柱にあるブロック(滞り)を見ていきます。そして、そのブロックが解消していくよう働きかけをしていきます。ブロックが解消されることで、その人の感情や肉体、エネルギー的な問題が解消され心身の状態が向上していきます。

私は1970年代にヨガの指導者として仕事のキャリアを始めました。その後、カイロプラクティックに興味を持ち、カイロプラクティック大学に進学しました。

  • アメリカでカイロプラクター(カイロプラクティック・ドクター(D.C)になるためには、日本の医学部課程と同等のカイロプラクティック大学に進学し、開業するまでにインターンを含め6年ほど学ぶ必要があります。

1985年に大学を卒業した後、約5年間、カイロプラクティックドクターとして通常の診療を行っていました。5年間の診療のなかで気づいたのは、患者は同じ問題で何度も戻ってくるということでした。骨を動かして矯正するだけでは長期的な改善があるようには思えませんでした。そこで更なる学びを深めるために、カイロプラクターとしての探求はもちろんのこと、自然療法や神秘的なヒーリングにも治療法を探し求めるようになりました。

1990年代初めには、従来の肉体にフォーカスする治療ではなく、エネルギーや感情へのアプローチを重視する療法を始めました。

私が思うに、皆さんが抱えていらっしゃる肉体的な問題というのは、肉体だけが問題なのではなく、感情やエネルギー的なものが関与していることがあります。実際、それは「私はそう思う」という私の考えとして言っているのではなく、長年、世界中でこの方法でセッションをし続けてきた経験の蓄積の中で感じていることです。

現代生活におけるストレス、座り続ける生活、仕事でのプレッシャーや緊張、家族との問題などが、神経や背骨に負荷を与えます。

ソマティックのやり方というのは、その人の中にあるエネルギー的、感情的、肉体的な状態を見ることによって全体像を把握していき、そこから軽いタッチで働きかけを行うことで、呼吸の変化や、ヨガのようなポーズにクライアント自身が自然に動いていくということが起こります。そして身体に生じていた状態に変化を起こしていきます。

これは素晴らしいことだと思います。背骨や神経系の中にあったブロックを解き放つことで変容のプロセスが始まるからです。感情が戻ってきたり、深い呼吸が始まるなどで、自分自身を感じ始めることによって癒しが始まります。驚くことに、その後では背中や首にあった痛みが消えてなくなるということが起こったりします。ブロックが外れると神経が自由に解放された状態となり、より高次の意識状態に入っていきます。すると長年瞑想やヨガをしている人のように神経系がクリアな状態となったり、エクスタシーと呼べるような意識段階に入っていくこともあります。

1995年以来、私は国際的に活動をしています。現在は5カ国で3つの違った言語の方々にソマティックのセッションを行っていますが、言語や文化に関係なく、どこの国の方であろうと、私が体験してきた結果は類似しています。日本に初めて来たのは約5年前になりますが、それまで、SEがどのようなものか、たった1人の日本人しか体験したことがなかったにも関わらず、皆さんに典型的なSE反応が起きました。これは、SEが世界的に通用するものであり、国や言語、言葉は関係ない万国共通のものであるという確信となりました。

海外セッションの様子