マイケル・マクブライトさんのタイトル

Interview

テンプル ──

ソマティックでユニークなものの1つが、トーンという概念だと思います。人はそれぞれ固有のバイブレーションを持っている。私はトーン4というバイブレーションが強いそうですが、それはどういうバイブレーションかというと左脳人間、思考人間で、その場をキチンとしたい、コントロールしたいという意識が強い、そういったことがあるそうです。ということで、このトーンというものについて少しお話ししていただきたいのと、ソマティックで目指しているトーンのゴールのようなものがあれば、そちらも教えて下さい。

マイケル ──

SEでは、基本的には神経を様々なバイブレーションパターンとして見ています。そのバイブレーション状態によって人の意識状態が違うということは科学的な論拠があります。そのような状態にある、例えば脳が寝ている状態なのか、考えている状態なのか、トランスに入っている状態なのかは測定器を使えば判定できるわけです。脳波がその状態によって名付けられているように、SEではトーンの呼び方でバイブレーションの状態を識別しています。今その人がトーン4にある、トーン5にあるというようにです。その人の意識状態や共鳴を見れば、どのような課題がその人にあるかが分かってきます。

今、世界の大半の人はトーン4と5の周波数で振動しています。それは全てが悪いことではありません。例えば、私は、現在SEを日本でオーガナイズして下さっている菜央子さんのキチンと物事を進めたい性質や、感情的なアップダウンがなく、いつも穏やかで冷静なトーン4の性質に恩恵を受けているわけですから・・・(笑)。でも、その4や5のバイブレーションを解放していくことによって、心と頭がより調和し、葛藤がなくなります。そこが目指している1つのポイントです。トーン4というのはコントロールと制御が強い状態ですが、それをリリースし、これまで押さえ込んできたトラウマ、これはトーン5の周波数を持ちますが、そのトラウマを解放していけば、トーン7、これを私はセブンスヘブンと呼んでいますが、天国のようなバイブレーションに至れるわけです。

このバイブレーションに至ると、思考に基づいて自分の人生を制限してしまったり、感情を抑圧をすることなく人生の出来事を楽しみ、柔軟に対応できるようになります。だからといって人生の葛藤が無くなるということではありませんし、家族との問題が無くなる、ということでもありません。でも柔軟に変化できる状態になっていきます。周りの方々と調和がとれる方向に向かっていけると思います。トーン7の解放された状態でいる、というのはとても大事だと思います。

テンプル ──

では、トーン7の人たちが増えていくと、世の中はどのように変わっていくと思いますか?

マイケル ──

お互いが分離の意識を持って戦うということがなくなり1つになっていける。そして協力しあっていける世の中になっていくと思います。世界をみんなのために素晴らしいところにしていこうという意識で生きていければ、健全で安心できる社会の中で未来の子供達が生きていけるよう、いま出来ることをしていけます。

自分の役割として、トーン7の人を増やしていく。そうすると、全地域社会にトーン7のバイブレーションが浸透していくと思います。私も完璧な人間ではなく間違いを犯すこともありますが、それを認め、次は新しい判断に変えていく。次回はよりよい判断をしようと思っています。

7の人が増えてくれば、愛やサポートに満ちた繋がりをもてるようになり、世界がトーン7の状態になれば戦争は無くなるでしょう。トーン7の人をもっと増やすこと。それが私のゴールの1つです。競合意識ではなくお互いが助け合うという意識を持つことで全体がうまく調和していけます。私はユートピア的な理想を持っているのかなとも思います。少しナイーブで無邪気なのかもしれませんが、人は最終的には「いい人」だと思っています。それは日本にいて私が感じることで、日本にいると安心を感じます。午前1時に街に出ても犯罪に遭う心配もないですし、財布をどこかに置き忘れても盗まれるのでは?という心配もあまりありません。ということは、日本社会はすでにトーン7のバイブレーションがある、ということでもあります。

虹を背景にしたマイケルさん

テンプル ──

私も早くトーン4を抜けてトーン7の天国バイブレーションに入りたいです(笑)。では、最後にマイケルさんの今後のプランやビジョンを教えて下さい。

マイケル ──

この3月で63才になりましたが、あと10年くらいは世界各地を旅しながらしっかり仕事をしていこうと思っています。また、どんな文化や言語の中でもこの癒しのメソッドを推し進めていけるソマティックの熟練者たちを増やし、ネットワークを作っていけたらと思っています。生徒を増やしたいのではなく、熟練者を増やしたいのです。そして私がソマティック・エナジェティクスと呼んでいるこのヒーリング手法をもっと世界に広げていくこと。それが私の目的でもあります。

素晴らしいお話しをありがとうございました。

インタビュー、構成:光田菜央子 / 通訳:神川百合香


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