清水義久さんのタイトル 

第24回
清水 義久 氏

しみず よしひさ

1962年生まれ。

気功家。矢山利彦氏の気功をはじめ、中国気功、古神道などを学び、実践と知識から気を追及すること30年。さらに真言密教、修験道、陰陽道、仙道、道教、レイキ、九星気学、ユダヤ秘教、西洋占星術、タロット、宿曜占星術、バッチ・レメディほか心理学、哲学など幅広い分野に精通し、独自のスタイルのセミナーを30年以上開催。著書に『だから未来は変えられる! 包み込みの幸福論』(徳間書店)、『あなたは私 私はあなた』『この素晴らしき「気」の世界』(ともに風雲舎)、『出雲の神さまにまかせなさい』『住吉の神さまにまかせなさい』(ともに大和出版)などがある。

 気功ヒーリングセミナー https://www.yamato.tokyo.jp

Interview

テンプル ──

ここ最近、私が注目している気功家のおひとり、清水義久先生。これまでに何度かセミナーに参加させていただいています。初めてお聴きしたのがバッチのフラワーレメディのお話だったので、レメディを使ったセラピーをされている方かと思っていたら気功の先生だと知ってびっくり。どのセミナーも幅広い知識や奥義がふんだんに詰め込まれた密度の濃い講義で、先生のご著書もやはり消化しきれないくらいの膨大な情報量。こんな内容を30年以上も提供し続けていらっしゃる先生の頭の中は一体どうなっているんだろう?と清水ワールドへの興味はますます深まるばかりです。そこで今回は、普段の講座ではあまりお話にならない清水先生ご自身についてお聴きしたく、インタビューをお願いすることとなりました。

清水先生 ──

セミナーにご参加くださっているんですね。ありがとうございます。でも、こうして直接お話をさせていただくのは初めてですよね。今いただいた名刺を拝見したところ……。光田さんはとても知的で、サイエンティストのような人。眉間の第6チャクラが開いている「第3の目」タイプで、人生を独立独歩で歩まれている。名刺には、可愛い猫(*光田の愛猫)や紫の服をまとったロングヘアーの光田さんのイラストが描かれていて、一見すると不思議ちゃんという感じ。そして、実際のご本人は女性らしい雰囲気をお持ちです。でも実は……。光田さんは外見と中身が全然違う人。極めて男性的というか、一言でいうと研究好きのおじさんですね(笑)。名前が発しているエネルギーから読ませていただきました。 ミツダ名刺のイラスト(光田さんとニコフク)

テンプル ──

のっけから言われてしまいました(笑。同行スタッフも苦笑)。名刺をお渡しするときに、エネルギーを読まれてしまうなと覚悟しましたが、ものの1分で中身がおじさんだとバレてしまいました(笑) 。私は「第3の目タイプ」だということですが、清水先生のセミナーに来られる生徒さんは第三の目タイプが多いのではないですか?

清水先生 ──

いえ、ほとんどいないです。セミナー会場に一人いるかどうか。しかも、光田さんのようなタイプの人はだいたい男性が多く、女性では珍しい。

テンプル ──

だとすると、他にはどういったタイプがあるんですか?

清水先生 ──

一般的に大きく分けると3パターンあります。潜在意識のパターンが、気功でいうと上丹田、中丹田、下丹田の3つのチャンネルのどこに自分が精度を高めているのか。中丹田のアーティストタイプの人はセンスや愛、情の世界を好んでいて、ハートの感覚を大事にした自己表現をするんですね。たとえば女性なら「恋愛」に、男性なら音楽、文学、ダンスといった「芸術」に昇華していきます。下丹田の実務家タイプは物質やお金、成功に関心が強く、どんな話を聞いても、結局それにどんなメリットがあるの?というところに着地します。

首から上の上丹田の人は浮世離れしています。さらに女性型と男性型がある。気功で表現すると、光田さんは上丹田の男性型というわけです。光田さんのようなタイプの人は、自分の興味のあることをひたすら追いかけていくことが心地いいし、そういう生き方=自己表現をするのが特徴です。これは、研究者が顕微鏡をのぞいてキノコの細胞を調べているのと同じ現象なんですよ。家庭よりも愛よりも、顕微鏡のほうが大事だという感じ。そういう意味で、光田さんは浮世離れした男性型の人だといえますね。

テンプル ──

これでもここ数年かなり女性的になったと友人たちには評判なんですが……(キッパリ!)。そして、愛ももちろん追い求めてますよ。

清水先生 ──

いや、今生はそういったテーマでは生きていらっしゃらないと思います。どうでもいいわけではないけど、優先順位が低い。光田さんタイプの人は、顕微鏡でキノコを見て発見したことを世間に発表しなければならないし、そうして自己表現することが人生のなかでいちばん重要なパートである、という感覚で生きていらっしゃると思います(同行スタッフは大きく頷く)。

テンプル ──

う~ん。すっかり名刺一枚からリーディングされてしまっておりますが(笑)。でもまあ考えてみれば、私がずっとケイシーのことを仕事にしていられるのも、そういうことなのかもしれないですね。こういった人間の性質というか生き方、運命や宿命といってもいいかもしれませんが……、それは変えようがないんでしょうか。私も、これからの人生、多少なりとも愛や家庭も人生のテーマに組み入れたいんですが(苦笑)。

清水先生 ──

一生変わらないというものではありません。というよりも、むしろ変えることはできます。たとえば今回、科学者になるような宿命を持ってこの世に生まれてきた人がいるとしましょう。その人には、『頭脳明晰で思う存分に好きな研究に没頭し、やがてはその道で成功していくような生きがいのある人生を送る』というシナリオが用意されていると仮定します。そして、家庭環境が安定している裕福な家族のもとに生まれ、お金をかけて十分な教育を受けることができれば、その人には科学者への道が容易に開けるかもしれません。

ところがもし貧乏な家に生まれていたとしたらどうでしょう? いくら個人の宿命ではサイエンティストとしての成功を目標にすべき人生であったとしても、過酷な家庭環境に生まれ育っていたら? その人の宿命と環境とのマッチングが悪いと言わざるを得ません。生まれた場所が砂漠の中か、都会のど真ん中なのか。また時代も江戸時代か未来なのか、ということでも人生が変わってきますよね。この外から与えられた状況や環境が「運命」であり、サイエンティストのセンスのように、自分が過去生から引き継いで持ってきたものが「宿命」であるというわけです。私たちはこの2つをブレンドしながら、人生の物語を紡いでいきます。