Julien Chameroy
1980年、フランスのブルゴーニュ地方、ディジョン市生まれ。
パリ第5大学で人類学修士および言語学修士。台湾の淡江大学外国語文学部でフランス語助教授を1年間つとめ、帰国後、パリ第3大学で教育科学博士。16歳でUFOを目撃して以来、謎の宇宙人との交流が始まり、なんの予備知識もないままに繰り返しワンネスを体験。その現象を長年つぶさに記録した手記を書籍化。
現在はパリ在住。都会の中心に自然との絆を取り戻すことを目的に、コミュニティガーデンの活動に力を注ぐ。パンケーキ店を経営する一方、ビジネススクールISMACでマネジメントとビジネス展開を教えている。少年時代に日本アニメの大ファンとなり、14歳より独学で日本語を学びはじめ、留学生との交換学習を通じて会話を習得。日本語能力試験1級、華語(台湾中国語)文能力測験B1取得。
ワンネスの扉のFacebookページ: https://www.facebook.com/doorwaytooneness
今回お話をうかがうのは、この5月に出版された『ワンネスの扉』の著者、ジュリアン・シャムルワさん。彼との出会いは約15年前。2004年9月参加したロンドンツアーが最後2日ほどパリに滞在するスケジュールだったので、NYに住む友人にそれを伝えたところ、「フランスのディジョンに住んでいる姉の家に不思議な体験をしている男の子が時々遊びに来ているんだけど、まわりにスピリチュアルな話題を共有できる人があまりいないらしい。最近彼はパリに引っ越したので、パリにいる間に是非彼の話を聞いてあげて」と、当時まだ23歳だったジュリアンを紹介されたのがきっかけでした。その時は特にスピ系の話は出ず、私もあえて聞かずでパリの街を案内してもらっただけで別れたんですが、帰国後ジュリアンから届いたメールに、ワンネス体験そのものが書いてあって・・・。
数年後、ジュリアンが日本に遊びにくるというので、彼の体験をシェアしてもらおうとテンプルでお話し会を開催したところ、これが予想を超える大反響ですぐに満席。なぜ無名のフランス人の不思議話がこんなに受けるんだろうと主催した私も驚くほどでした。2017年には、今度はジュリアンの方から日本で自分の体験をシェアしたいという打診があって再度お話し会を開催。そこでジュリアンが話した内容が、UFOとの遭遇に始まって、度重なる宇宙存在とのコンタクト、ワンネス体験etc.……と衝撃的な内容のオンパレード。
数多くのスピ系の本を読んでいる私でもジュリアンのような体験は読んだことがない。せっかくなので本にまとめましょうと、昨年1年かけて原稿を書き進め、今年の4月に出版することができました。おかげ様で発売前にAmazonの形而上学部門で1位、総合ランキングでも最高33位まで上がりました。ちなみにこの本はフランス語を日本語に翻訳したものではなく、ジュリアンが独学で身につけた日本語で直接書いています。
ということで、まずは、まだジュリアンのことをよく知らない方のために、この本が出版されるまでの経緯についてお話ししていただきましょうか。
はい、ありがとうございます。このたび本を出すにあたり、なおこさんには本当にお世話になりました。そもそも僕が16歳の時に初めてUFOに遭遇したことからすべての話が始まるんですが、それ以来、自宅で“宇宙存在”の気配を感じるようになったんですね。それだけではなく、やがて頻繁にワンネス体験もするようになってしまった。なおこさんに出会ったのがちょうどその頃のことでした。当時の僕は、“宇宙存在”とのコンタクトはもちろんですが、強烈なワンネス体験を他の人にどういう言葉を使って説明すればいいのか分からなかったし、もしかすると頭がおかしくなったのかもしれないという心配さえ抱いていました。でも、なおこさんと知り合ってから、それが払拭されたんです。
というのは、あるとき、なおこさんからメールが届いたんですが、その内容というのが、ワンネス体験をしたというアメリカ人の体験が書かれてあって。その体験が自分が繰り返してきた体験とほぼ一致していたこと、その体験に「ワンネス」という名前がついていること、などなど、自分が悩んでいたことに対する回答になっていました。やはり自分は頭がおかしくなったわけじゃなかったのだと確認することができたんです。それで、すぐになおこさんに連絡しました。
そんなメール、私にはさっぱり記憶がないんですが(笑)、ともかくも悩めるジュリアンの役にたって良かったです。でも、ジュリアンから週に何度もワンネス体験が起こると聞いて、「ワンネス体験はそんなに頻繁に起こるものじゃないから、勘違いじゃないの?」なんて疑ったらしいですねぇ(苦笑)。今になってみると、それはどうもすみません、という感じです。
はい(笑)。それで、なおこさんに僕の身に起きたことを細かく伝えたら、まさにワンネス体験をしているのに違いないとようやく理解してもらうことができて。でも、初めのうちは、変な人だと思われるかもしれないと、なおこさんに話をすること自体にも戸惑いがありました。だから、『この人はこの話を受け入れてくれるだろうか?』と小出しに反応を見ながら話を進めていった、という感じでしたね。それにその頃まだ僕は大学生で、授業はあるし試験はあるしで本当はワンネス体験を人にゆっくり語っている場合ではなかったんです。自分の体験をメモに残すことだけはしていたんですが、日増しに“宇宙存在”からの『早くなおこに話をするように』というプレッシャーが強くなってきて。あまりにもその声がうるさいので、なおこさんにちゃんと話をするようになったというわけです。