白木原 雪乃さんのタイトル

Interview

白木原 ──

「飛行機や新幹線に乗るのが怖い」という女性のエピソードをご紹介します。 そのクライアントさんは新幹線に乗ると冷や汗をかいて、動悸が激しくなりパニック障害を起こしてしまうという方でした。新幹線は途中で降りることができないため、長距離でもローカル線を使って移動していました。調べていくと「エネルギーコード」というキーワードが出てきました。ネガティブなエネルギーのコードが彼女と繋がっているということですね。それを掘り下げていくと、父親とエネルギー的に繋がっていることが分かりました。本人に聞くと、父親とは良い関係だと。でも、そのお父さんはかなりの心配症で、娘が遠くに移動することをとても心配していました。幼い子供が遠くに一人で行くのを心配する、それと同じエネルギーを彼女に発していたんですね。

つまり、父親が娘を心配に思うあまり、娘が新幹線や飛行機に乗るほどの遠方に行こうとする度に引き戻しのエネルギーが働いていたわけです。本人も父親と仲が良いので、そのエネルギーを受け入れていました。そこで、親子の良い関係は残して、悪いエネルギーコードだけ断ち切るというセッションを行いました。セッション後、二人でチケットを購入し、東京から新幹線に乗ってみたんですが、彼女がポロポロ泣き始めたんです。怖くて泣いているのかと心配したら、「普通に新幹線に乗れるのが嬉しい」と泣いていました。

水恐怖症の方のケースもあります。溺れた記憶がないのに水が怖い。特に顔を水につけることができない、顔を洗うことすら一大事で、顔を洗う前に、精神的な準備と覚悟が必要な方でした。試しに洗面器に入れた水に顔をつけてもらおうとしたら、顔をつけるまで5分ぐらいかかりました。その方の原因は前世でした。魔女狩りか何かで水に浸けられて亡くなったことが影響して水恐怖症となっていたので、その過去生を解放したところ、 セッション後には問題なく洗面器に顔を浸けられるようになっていました。50数年間悩んでいた水恐怖症が、ほんの1時間で消えていました。

テンプル ──

水恐怖症があるなら、土恐怖症もありそうですね。

白木原 ──

土恐怖症もありますよ。土が怖いのに田舎に引越して、土に触れる機会が増えて困っていた方のセッションです。その方は土を見るのも触るのも嫌で、土の上を歩くのを避けて暮らしていたそうです。 犬を5匹飼っていたんですが、犬の散歩のときにはアスファルトの上だけを歩かせていたそうです。

土を持ってきて、彼女にどれくらいまで近づけますかと聞いたところ数メートル離れていれば大丈夫と。その方の恐怖症の原因も過去生でした。人に呪われ、土に埋められ亡くなった記憶が彼女を土恐怖症にしていました。 そこで彼女の恐怖症を調整したんですが、調整後、土に触ってもらったら、大丈夫になっていました。後日、彼女からは土の上を歩けるようになったとメールが入っていました。

テンプル ──

動物へのセッションもしていますよね。

白木原 ──

動物へのセッションも興味深いですよ。友人の飼犬のエピソードですが、その犬の子どもが欲しくてお嫁さん犬を預かり、妊娠させました。無事仔犬が生まれたので、その母犬を飼い主さんに返そうとしたら、産まれた仔犬だけで母犬はいらないと。友人は「母犬が要らないってどういうこと!」と元の飼い主さんに激怒。ずっと怒っていました。そして、預かっていた母犬が産後も不正出血が続き、1か月経っても出血が続く。原因をみて欲しいと私が呼ばれて、母犬のセッションをしました。セッションによると、その犬は元の飼い主さんも今の飼い主さんも大好きで、今の飼い主が元の飼い主のことを悪く言ったり怒っていることにストレスを感じていたんですね。それが出血の原因でした。調整法は何?と聴いてみると、今の飼い主にIHのセッションをすること(笑)。そこで飼い主さんを調整をしたら、犬の出血が止まりました。飼い主さんの笑顔が犬の健康に繋がっていたんです。動物はどんなに飼い主さんに冷たくされても、飼い主さんが大好きなんですよ。

ペットセッション

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テンプル ──

私も去年、毎月一回、半年間にわたり雪乃さんの IH のセッションを受けました。その中で『自己破壊プログラム』を解除する、というのが初回のセッションに出てきましたよね。自分が自分の魂にセットしているという『自己破壊プログラム』について話して頂けますか?

白木原 ──

『自己破壊プログラム』はその名の通り、自分の人生を破壊するプログラムが潜在意識に入っていて、何か起こそうとすると、そのプログラムが作動してしまって自分の人生を止めてしまう。英語ではサボタージュと言います。授業をサボるという「サボる」は、もともとは自分に損になることをやってしまうという意味なんです。

例えば、腰の悪いおばあちゃんがいたとします。そのおばあちゃんが腰が痛いと娘に電話しました。娘さんが「じゃあ今日晩御飯を作りに行ってあげるわよ」と孫を連れて遊びに来て、3人で楽しく過ごしました。そのおばあさんにとって腰が痛いと娘が優しくしてくれるというメリットが生まれます。すると無意識に腰を悪くするようなことをしてしまう。これが自己破壊プログラムです。

決勝まで進むのに、なぜか決勝の前日に怪我をしてしまう選手も時々いますよね。この場合も「試合に出場しなければ負けることもない」という無意識の作用が働き、怪我をしていることがあります。

いつも DV の男性と付き合ってしまう、いつも暴飲暴食をしてしまうなど、自分を傷つける行為。これらはなかなか意識的に直せませんが、その潜在意識のプログラミングを解除することで変わることができます。

テンプル ──

先ほどの例で言うと、娘と孫が遊びに来てくれるのがおばあちゃんの幸せであれば、このプログラミングを解除するとおばあちゃんの幸せを奪ってしまうことにはなりませんか?

白木原 ──

腰痛がなくなって、元気に孫と遊んでいる方がより良いわけですよね? そこに目標を設定し、調整をしていきます。自分の時間が楽しくなるような趣味を見つける、という目標設定も考えられます。