白木原 雪乃さんのタイトル

Interview

テンプル ──

私の場合は、自己破壊プログラミングを自分の魂に植えつけてしまったのがアトランティス時代でしたよね。『心の奥底にある深い悲しみや絶望感はどこから来ているのか』というのがテーマのセッションだったんですが、過去生が原因と出たので、歴史の年表で時代を探ろうとしたら年表にない過去生だと。だったらアトランティスかレムリア?って聞いたら、アトランティスがビンゴでした。で、その過去生で自分が何をしていたか、アトランティス時代なんて全く知らないことなのに、何故かすぐに思い当たることがあって(笑)。 しかし1万何千年以上前の人生で強く魂に刻みこんでしまった思いがプログラミングとなり、今生にまだ作動していたなんて驚きです。そして、それを解くのが実に簡単であっけなく解除。無意識の自己破壊が解除されて、これから変わっていくということなので、見通しが少しずつ明るくなっていきそうですー。

他にも、無意識に自分の人生に制限をかけたり、魂を小さくしている、というのもありましたよね。

白木原 ──

魂の統合のプロトコルですね。これも興味深いです。人は、 大きなショックを受け、それを自分が受け止められない時、心の傷を抱えて生きるにはあまりに辛い時、トカゲの尻尾切りのように自分の魂をプツプツ切り離してしまうことがあります。辛い出来事があるたびに自分の魂がどんどん減っていく。私は2度目の離婚の時、あまりにも状況が辛すぎて一時廃人のようにふらふらしながら生きていました。その時、自分の魂が減っていくのを体感したんです。ある日、よろよろと帰宅したんですが、靴も脱げない。そのまま廊下に倒れこんで、起き上がる気力もないので、7時間も8時間もそのまま廊下に横たわったままになっていたんです。そうしてるうちに、自分の魂がプツ、プツっと切れて飛んでいくのが分かりました。 魂の抜け殻とよく言いますが、本当に自分が魂の抜け殻になっていっていました。たぶん私は最終的に魂の80%を切って落とし、20%ぐらいしか残っていなかったと思います。20パーセントしか残ってないので、ヒーリングを受けても20%分の癒ししか受け取れず、癒された気がしない。通常は温泉に行ったり自然の中でリラックスしているうちにだんだん切り離された魂も戻って来ますが、かなり時間がかかります。その無くした魂を意図的に取り戻していきましょう、というのがこのプロトコルです。

元々はシャーマンのテクニックで、トランス状態になったシャーマンが命がけでその人がなくした魂を見つけ、集めて戻って帰って統合していたのです。それをキネシオロジーを使って容易にできるようにしたのが『魂の統合プロトコル』です。私もこのセッションを受け、ようやく自分自身に戻った気がしました。

テンプル ──

あのときの雪乃さんは、本当に辛そうでしたからね。他に、雪乃さんが自分でやって良かったというセッションはありますか?

白木原 ──

ケガの影響を解除する、というプロトコルは自分でも驚いた1つです。

最初に結婚をした夫は見た目を気にする人で、彼と結婚している時は高いヒールと膝上のスカートを着ていたんですよ。ある日、夫と歩いているときに慣れないヒールに転んで足を挫いたことがあります。ストッキングは破れるし、膝から血は出るしで悲惨な状況だったんですが、倒れて血を流している私を見て夫が一言「みっともない」と言ったんですね。その言葉にショックを受けてその場で泣いてしまいました。その膝は数年経っても時々痛んでたんですが、IHのセッションで、その時のケガの影響を解除したら、膝の痛みは全く無くなりました。精神的なショックと痛みがずっと繋がっていたんでしょうね。

テンプル ──

脚が痛いのはケガをしたからだ、疲れているのはお酒を飲みすぎたからだ、という直接的な理由だけではなく、人は様々な影響を受けており、同じ体調不調でも人によっては何層にも重なった原因があったりするわけですね。玉ねぎのように、幾層にもなっている原因を1つ1つはがしていって、ようやく根っこの原因が浮上してくるみたいな。

白木原 ──

本当にそうだと思います。その原因が見つかれば、その箱を開けて原因を取り去ることができるんですが、そのままずっと埋まったままのものもたくさんあります。そこにアクセスしようと働きかけないと見つかりません。それを見つけるのにキネシオロジーは有効だと思います。

テンプル ──

辛い経験はなおさら潜在意識の奥底に押し込めてしまっているし、そこに蓋をしてしまっていると、自力で思い出すのはなかなか難しいですしね。その原因が過去生に起因していたら、サイキックに頼るか、夢でみるとかしなければ、全然分からないですし。

白木原 ──

過去生だけでなく、胎児の時の記憶が原因だったということもけっこうありますよ。胎児時期はお母さんの影響をすごく受けています。自分ではなく、妊娠中にお母さんに何があったかも重要になってきます。

テンプル ──

妊娠中の母親の出来事や精神状態もキネシオロジーでチェックできるんですか?

白木原 ──

はい、自分だけではなく母親に何があったかも分かるのが面白いですよね。時間遡行というのは年齢を超えていきます。これは、スリーインワンのセッションをやっていた時のエピソードなんですが、クライアントの胎児のときの記憶が出てきました。「どんな感じですか?」とクライアントさんに聴いたら「すごい不安で怖い」と。もしかしたらお母さんが不安なのかもと、時間遡行しているクライアントさんに、胎児の自分のままでお母さんを抱きしめて「大丈夫だよ」と言ってあげる、ということをしてもらいました。そして、遡行が終わったあとで彼女の調整をしたんです。

講座風景

自宅に戻ったクライアントさんが母親にその話をして「妊娠3か月ごろ、何かあった?」と質問したそうなんです。すると「ちょうどその頃引っ越しをしたばかりで、道に迷って帰れなくなったことがある。知らないところだし不安になっていたら、不思議なことに、なんだかふわっと身体が包まれて安心感が出てきて大丈夫になったのよね」と言われたそうなんです。「お母さん、それ、私。昨日それやりました!」ということで、時間と空間を超えて妊娠中のお母さんを助けていたんですね。

テンプル ──

私自身の体験ではありませんが、同じような体験をしているのを2人知っていますよ。高校時代、自殺しようと高いところから飛び込もうとしていたら、どこかから「止めろ」と声がしてハッとして止めたと。大人になってから何かのきっかけで「あそこで声をかけたのは未来の自分だった」ことを思い出したそうです。

白木原 ──

実は私も同じような体験をしたことがあります。離婚直後は精神的に辛くて、まっすぐ歩けないくらいヨロヨロだったんですが、ある日、駅のホームで足を踏み外してホームから線路に落ちそうになったことがあります。別に自殺は考えていませんでしたが、生きる気力もなかったので「このまま死んでも構わないかも」みたいな、そんな感じだったんです。でも、落ちそうになったとき、何故かふわっとホームに押し戻されたんです。周りには誰もいないのに誰かそばにいる感じがあって「あれ?いま私、一瞬空中に浮いてた。守護天使が助けてくれた!私は一人じゃない、誰かがいてくれる!」とその場で号泣したんです。

それから数年経ったある日のこと、神聖幾何学の立体図形をくるくる回していたら、変性意識状態になっていき、その時のビジョンが見えてきました。上の方から駅のホームにいる自分を見ていたんです。『あぁ、この時、足を踏み外したんだよなぁ・・・』と思って見ていたら、ぐらっと、線路に落ちていったので、「危ないっ!」と、私が過去の自分をホームに押し戻していました。なんと、助けたのは、上からみていた私だったんですよ。守護天使が助けてくれたとずっと思っていたら、助けていたのは未来の自分だったという。