入江富美子氏のタイトル

Interview

テンプル ──

私も海外に気軽に行っている人間ですが、私の周りで、ふーちゃんほど海外渡航数と訪問国数が多い人はいないですね。しかも海外でのワークショップや映画上映会を兼ねて行くから一石二鳥だし、世界中にへそ道®︎の生徒さんがいるから現地での観光はさらに楽しくなるし(笑)。

入江 ──

ある時、中山靖雄先生が尊敬されていた方から「入江さんにメッセージがあります」って突然連絡があったことがあります。「なんだろう?」と恐る恐るお会いしたら「天からあなたに言葉が降りてきたのでお伝えします」とその言葉を伝えて下さいました。

そのメッセージは「あなたはみたまを世界に伝える担当です」と。それも、お花畑を歩くみたいに楽しみながらやりなさいというのが天からの言葉だと伝えてくださったんです。その方は、色んな方に降りた言葉を伝えておられるそうなのですが「こういう、明るい、楽しいお花畑を歩いているみたいなメッセージは珍しい」ということでした。

国連にて着物姿の入江さん

「あなたは世界担当」で「中山靖雄先生の奥様の中山みどりさんは日本担当」って言われて。でもその時「ありがたいお役目ですね」と言われたんですが、受け取りきれなかったんです。自分は自分のこと、一番知っているじゃないですか。だから私は、きっと思い違いをされているし、がっかりさせてしまうなぁという思いが湧いてきて、咄嗟に「でも私、早起きもしませんし、トイレ掃除もしていません。それに二度寝もします~」って本気でカミングアウトしたんです(笑)。なんかそういうお役目のある人って、朝早く起きて祈っているイメージがあるじゃないですか。

そしたら「みたまには一切関係ありません。」って。

テンプル ──

確かに、霊的なことを伝えている人は、品行方正で姿勢がよくて、生活も規則正しくキチンとしているっていうイメージがありますよね。早起きして毎朝太陽を拝んでいるみたいな(笑)。

入江 ──

いや、絶対その方がいいですよ。さらに別の方からは、こういう言葉も聞かせてもらいました。「神がかってはいけません」「へそがかっていなさい」って。神がかってるようではダメなんですって。えーーー! 意味が分かりにくいですが、つまり等身大の普通のそのままでいい。神がかったり立派になったら、へそには行けませんと伝えて下さったんです。それですっかり気が楽になって(笑)。

テンプル ──

このインタビューを読んだ人は、もしかしたら、みたまで生き始めたら超常的な能力がついたり、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人みたいになれるのかも、と期待されるかもしれませんが。

入江 ──

ほんとにそうです。私は若い時から、能力開発とか大好きですし、なんでも分かる人になりたかったです。みたまを深めていくなら特別な能力もほしいですよね。でも「みたまで生きたら、最後にはどうなるんですか?」と、師匠にお聞きしたら、静かにそれでいて深く、こうおっしゃったんです。

「普通になる」。普通って(笑)。

テンプル ──

神がかってしまうと、周りの人がその人を崇めて上下関係が生まれたり、組織が出来たりしそうだけど、ふーちゃんはいつもフラットだし、偉そうにもしないし、上から目線も全然ない。「へそがかる」とフラットになる、普通になるっていうの、いいですね。

私、以前、海外でセミナーに参加している時、30年以上瞑想を続けているという女性と話をしたことがあって。「それで何をされているんですか?」って聞いたら「主婦です」って。普通の家庭の主婦の方が、30年も瞑想を続けているというのが私の頭の中で結びつかなくて(笑)。長年瞑想をしている人は、何かに飛び抜けた人だという思い込みがあったんですよね。

入江 ──

私、今、話しながら思ったのは、だから太陽ともフラットなのかも?八百万の神様とも仲良しって思えるのは「みたまが本体」だということを教えていただいたおかげかもですね。

テンプル ──

「みたまが本体」って、誰か人やモノを崇めるんじゃなくて、自分の中のみたまを崇めるというか。だから『へそ道®』や『セレブレーション』の生徒さんも、誰もふーちゃんを崇めてないですよね。憧れを感じたり、自分を導く先達と思っているかもしれないけど、関係性としてはフラット。そこがいいなと思います。

入江 ──

そのことが私の理想でしたので、とてもうれしいんです。ちょっとくらいカリスマ性なんかも出してみたいんですけどね(笑)。でもやっぱり私も今のような関係が望みでした。『へそ道®︎/セレブレーション』で学んでくれている生徒さんは、みなさん個性的で、とってもユニークで素敵。みんなが同じようにならないのもいいところなんです。1人ひとりの特徴が出てきて、それぞれの得意分野が輝いて等身大でいられる。偉いも何もなく、いつも喜びで生きようとしている。私、それこそが神々が住む国だと思っていて、それを私は目指していますね。そうなるには、まずは、自分が等身大で、いつも誰といても居心地よくいること。だから、わたしは楽に生きています。

テンプル ──

それって、まさにケイシーの言う”Be yourself yet One with ALL”の世界。あなたがあなたでありながら、同時に全てと合一である、という。でも、みたまで生き始めたら、品行方正で清廉潔白な人にならなきゃというイメージ、生徒さんの中にありませんか?

入江 ──

みたまで生きたらいい人になる、という幻想、私にもありましたよー!それに、いい人になるほうがいいじゃないですか。でも、みたまは、いい人を作るところではありませんってはっきり聞かせてもらっています。「〇〇をやることは、いい人だ」「いい人に見られたい」という時は計算が動いているからみたま通りではないと聞かせてもらっています。ひょえーですよね。

テンプル ──

この前、毎日、瞑想をしていて真理を求めている、という若い男の人達に会ったんだけど、みんな茶髪で軽くて。私、どこに来たんだろう?と一瞬思ったんだけど(笑)。でも、こういった自由な人たちが新しい次の世代を作っていくんだろうなぁと。