清水 浦安さんのタイトル

Interview

清水 ──

「カレーを作ろうと思ったときには、冷蔵庫の野菜をみて、あとはカレールーを買ってこようと思い、買い物に行って夕食の時間に合わせて調理をする。これも思考が現実化している一例だ。全ての事は、いつもこのように、まず思い描いたことが、現実となっていることに少しも気がつかない。小さなことでも自己実現おめでとうと、心に成功した体験を刻みつけ(impress)なさい。小さい自己実現も大きな自己実現も同じ心が作っているんだ」 そんなふうに言われました。

「向こうの世界では人間の思考によって”霊成型(ひながた)”という鋳型ができる。目の前のスクリーンにありありとその現実を思い浮かべることができたなら、その鋳型を変えるな。そして現実になった瞬間に、その心に描いた映像と現実とを心の中で一致させろ。その時、激しくエネルギーがスパークする。この経験を繰り返ししていたら現実化が次第に早まってくる。実は毎日、自己実現しているのに、自分は出来ないと思い込んでしまう。すると、大きなことをしようと思っても怖気づいてしまう。 だからなおさら小さなことから自己実現していることを自覚したなら『自分実現おめでとう!』と言って自分をほめてやりなさい」とも。

テンプル ──

今、清水さんがおっしゃったことは、天風先生が生前に言われていたことですか。それとも天界の天風さんの教えですか。

清水 ──

これは僕が分かるよう、霊人天風先生が天界から教えて下さったことの一例です。僕は本を読んでも、よく分からないんです。心の中で何か思うと、そこに霊人天風先生がすっと入ってこられて会話が始まる。そんな感じでした。

借金の返済が終わったので、また飲食ビジネスを立ち上げようかと思っていると、霊人天風先生に言われました。「君の魂の計画書に実業家とは書かれていないから止めなさい」と。

天風先生が生前に書かれた誦句に『入聖開悟の誦句』というのがあります。

“吾は今 わが心の中に、この世のすべてのものを正しく理解し得る、偉大なる『光り』あるものが宿り居ることを 厳そかに信ずる”

「生きている時には『信じる』としか書くことができなかったけれど、天界に戻ってみると、信じる、信じないに関わらず、あるものはあるということがわかった」「食育というのがあるけれど、これからは霊育が大事な時代になる」「このことを清水君、皆に伝えていってくれないか」と霊人天風先生に頼まれて、僕は、「そんなのお安い御用です」と簡単に引き受けてしまって…。

テンプル ──

その後、何が起こってくるかも知らず…(笑)。

清水 ──

いま一緒にプロジェクトをやっている愛宕さんも、霊人天風先生から「彼女に仕事を手伝ってもらうよう頼んできなさい」と言われたのがきっかけで…。

東京駅の近くに事務所を借りたんですが、家賃や僕や愛宕さんの給料を心配するほど毎月経済的な危機が続きました。でも、これがなぜか月末になると何かの入金があって払えるんですよ。「今月末で、もう事務所を閉めなければならないかも…」と思いつつ毎月過ごしていたのですが、ある時、愛宕さんが「何故、今あるお金で安心できないのか?100円のものを買いに行くとき、何故200円持っていないと安心して買い物にいけないのか?」というメッセージをうけたんです。二人で「本当にそうだなぁ。不安が現実を作っているんだ」と思った翌月から、徐々に不思議に心配しなくても整うようになってきて、今日まで続けることができています。

テンプル ──

私が清水さんにお会いしたときは、確か、指導霊は倭姫様だとおっしゃっていたと記憶しています。いつから倭姫様に交代されたんですか?

清水 ──

ある時 友人と伊勢神宮に行ったときのこと、倭姫宮に初めて行ったんですが、社の隣の御敷地で理由もなく僕の膝が落ちて前にひれ伏すように倒れ込んでしまいました。不思議なこともあるもんだと東京に戻ったら、2日くらいして霊人天風先生が現れて「清水君、先生が代わるから」と言うんですよ。 それから呼んでも霊人天風先生は何も返事してくれないんです。そのあとトイレに入っている時に、凛とした女性の声で「さぁ、始めます」と。こちらは何が始まるのかと、うろたえるばかりで…。だって霊人天風先生の「自分塾」をやってましたから、突然「先生が代わるから、じゃあな」と行かれても困るんです。

それに相手が女性だと距離感がわからないんです。 トイレで会話している時もドギマギしながら「大丈夫ですか?」「臭くないですか?」と聞いたりして…。倭姫様は「それがどうしたの?」みたいな感じでしたが…。

霊人天風先生も倭姫様も人間は「霊魂(たましい)と「心」と「肉体」の3つから成り立っていると、同じことを言っています。霊人天風先生は思ったり考えたりする「心」の大切さを教えてくれていましたが、倭姫様は「霊魂(たましい)」の成り立ちと、「霊魂(たましい)」からみた「心」と「肉体」の大切さを伝えて下さっていることが少しずつ分かるようになりました。心は霊魂(たましい)からの情報を受けとる受け皿なんですよ。この受け皿の性能が良く、きれいだと霊魂(たましい)からの情報をそのまま受け取れますが、受け皿が曇ったり汚れていると、そのまま受け取れなかったり、誤って受け取ったりします。

テンプル ──

今されている『ワンドロップ』という言葉も、倭姫様からいただいた言葉なんですか?

清水 ──

それは天風先生の『宇宙霊の慈悲の雫』から来ています。 光田さんにご購入いただいた『はじめて地球人になる日』の絵本は、倭姫様から「絵本風の解説書を作ります」と言われて作ったものです。 あの本の挿絵は、彫り絵作家の作宮杏奈さんに頼みましたが、あの絵本を作った時から『宇宙霊の慈悲の雫』をワンドロップと呼ぶようになりました。そんな経緯で、ワンドロップ・プロジェクトが始まりました。

はじめて地球人になる日

テンプル ──

その頃ですよね、私が初めて清水さんにお会いしたのは。 漫画家の美内すずえ先生とお茶をしている時に「最近、清水さんというおもしろい人に会ったのよ」と、こちらに連れて来ていただきました。ところで、倭姫様は何を「始めます」と言われていたんですか?

清水 ──

倭姫様からの指令は「ワンドロップを世界共通認識にします」ということで…。でも、最初聞いた時は何のことかさっぱり分からずでした。一番最初にやったイベントのタイトルは『神の子の祭典』とするよう倭姫様から指示があったんですが、あまりにも宗教臭いタイトルじゃないですか。それで別のタイトルにしようと思っていたら「このタイトルじゃないとやる意味がない。このタイトルに惹かれて集まる人々が大事なんです」と、僕たちはようやく倭姫様の本気度が分かったんですね。この時の経緯が、その後の活動の基盤になっていると思います。

僕たちがやっているのは『内なる神と共に生きる、神性復古運動』なんです。復古というのは思い出すだけではなく、元の働きに戻すという意味があります。本当は一人ひとりが宇宙創造の一滴を預かっているのに、心が自分だと思ったまま一生を終えてしまう。本当の自分は、大いなる宇宙の一滴が入っている。だから僕たちはイマジネーションの想像とクリエイティブの創造ができる。そういう存在だということを真から気がついていない。しかも、気がつくだけではなく、本来あるべき世界を再創造する時代が来ている。人間創造の原点へと戻る折り返し地点に今、来ているんです。