尾竹 一男さんのタイトル

Interview

テンプル ──

以前、アニマルコミュニケーターさんと話した時に、彼らは動物たちとイメージ、画像で伝えあうと言っていました。ルーシャさんはどのように非言語の存在たちとコミュニケートされていらっしゃるんですか。

ルーシャ ──

私は6つの繊細な感覚を開発するためのインナーワークをたくさん行いました。今ではそれぞれの感覚を個別化し、使いたい感覚に焦点を当てることができるようになっています。イメージはとてもパワフルですが、人によっては視覚的な感覚を使えない人もいます。でも誰でもその能力はもともと持っているわけですから、苦手な感覚能力を活性化するお手伝いをしています。リンキング・アウェネス・ジャーニーの過程で、 私たちはこの6つの精妙な感覚を1つ1つ検証していきます。そして自分の感覚で機能しているもの、機能していないものは何かを見極めていきます。個々の感覚が見極められたら、『ガイディッド・ジャーニー』を通して、自分に必要なヒーリングが起き始めます。そうすると再びその機能が開花していきます。 

その一方で、若い世代の中には(もちろん、上の世代の方も)、あまりにも感覚が開きすぎて、常に非言語コミュニケーションが起きている人がいます。そういう場合は「フィルターをかける」ことが必要です。想像してみて下さい。 教室の中に30人の生徒がいて、自分の精妙な感覚が常にオープンな状態でいたら、色んな情報が四方八方からから入ってきて、座っていることすら難しくなってしまいます。リンキング・アウェアネスの『ガイディッド・ジャーニー』の中には、フィルターをかけるプロセスも入っています。

 エンパス、つまり共感能力の高い方の身体は、様々なことを感じ取ります。例えば、教室で席に座っていた生徒が怒っていたと仮定します。すると、その生徒が立ち去った後の椅子には、その生徒の怒りのエネルギーと情報が残存することになります。その子の後に私がその椅子に座わってしまうと、私はとてもハッピーな気持ちで座ったのに、自分のエンパスの体がその怒りの情報をかき集め、自分の中に取り込んでしまい、突然、嫌な気持ちになったり不快な感覚になったりします。でもそういうことが起こる可能性を理解していれば、椅子に座る前に、そのエネルギーを断片化してクレンジングし、ハッピーな気持ちのまま、椅子に座れるようになります。

テンプル ──

繊細過ぎる方が、周囲のエネルギーの影響を受けすぎないように、すぐに出来ることのヒントやワークがあれば、シェアしていただけますか?

ルーシャ ──

しばらく時間を取り、自分のメンタル体、感情体、肉体、スピリット体をよくスキャンして下さい。もし自分の体の中に心地よくない所、これは変だと感じる箇所があれば、そこに息を入れていきます。息を吹き入れたら、今度はその場所を吐く息と一緒に地球の中心に送り込んでみて下さい。すると変容が起こります。3日間のリンキング・アウェアネスのクラスには、それぞれのエネルギー体について学ぶ授業がありますので、そこで深く学習することができます。大事なことは、自分をよく観察して、自分の中に居心地の悪いものがあったら、それを手放すことです。

象と行うメディテーション

テンプル ──

ルーシャさんが、ご自身をクリアリングするためにされていることは何でしょうか?

ルーシャ ──

これは大きな質問ですね。1つ言えることは、 常に自分のワークに取り組み、周波数を高く保つ努力をし続けることです。私は常に他のプラクティショナーと一緒にワークをしています。自分の周波数が上がると、集まってくる人の周波数も自然な形で変化していきます。これは決して終わることのない旅なのです。そして、この旅を楽しんでいます。

テンプル ──

ご自身の周波数が落ちたというのはどういう時に気がつかれるのでしょう?

ルーシャ ──

いつも喜びと至福の状態にいるとき、高い周波数の状態にいると言えます。その状態に自分がいないと気がついたら、内なるワークをして低い周波数を解き放つことをやっていきます。

テンプル ──

次は、ルーシャさんの個人セッションについてお伺いします。私は、2020年の2月にルーシャさんの個人セッションとグループセッションに参加しました。その時に感じたことですが、ルーシャさんに質問をすると、しばらく考えたり、どこかにアクセスして情報を得ているという印象ではなく、質問した途端に回答が返ってきたり、その糸口を理解された印象を受けました。ルーシャさんは、どのようにクライアントさんにアクセスしてらっしゃいますか?

ルーシャ ──

まず私のハート脳にアクセスしています。33年にわたる継続的な実践のおかげで、私は1日24時間、常に「ワンネス」の領域、情報のフィールドに繋がる生き方ができるようになりました。光と情報はものすごい速さで伝達されます。そこに意識を向けさえすれば、自ずと情報が理解できます。後は、練習、練習、練習。練習あるのみです。

テンプル ──

目の前に起こってくる問題ばかりを追っていると、私たちはその表面的な問題にばかりに気持ちがとられ、根底にある大元の原因が分からないことがあります。あるいは、その根源の問題に触れられないよう、表面的な問題を起こし続けているのかもしれません。でも、ルーシャさんは、クライアントからの質問を聞きながら、たちどころに核心部分にアクセスしているように感じました。ルーシャさんは、どのようにクライアントさんの問題の核心を見つけているんでしょうか。

ルーシャ ──

まず私は、起きていること、症状にフォーカスしない訓練をしています。そして、その症状の原因は何なのかを、さらにその奥に入って求めるようにしています。症状はあくまでもメッセンジャーに過ぎません。情報は、バイオフィールドもしくはエネルギーフィールドと呼ばれるフィールドから得ています。これは予防医学や補完医療のように、物理的なフィールドに入る前に、すでにバイオフィールドにあるものを観察したり、気づく、ということです。 

たとえ体内に病原体がある期間留まっていたとしても、症状の根本的な原因に辿り着けば、その症状を作り出しているコミュニケーションのブロックやストーリーを解除することができます。すると、起きている症状は、あくまでもメッセンジャーにすぎないことが分かります。そして再びコミュニケーションを確立することによって、皆さんの中にある、聖なるヒーラーにヒーリングしてもらうことが可能になります。これがボディトーク・システムの素晴らしい点です。ボディトークが教えている主要な部分は、コミュニケーションを再確立して人の中にある天性の叡智につながり、聖なるヒーラーに病を癒やしてもらうことなのです。