尾竹 一男さんのタイトル

Interview

ルーシャ ──

宇宙はものすごいスピードで進化しています。 私たちは奇跡を目撃する準備ができています。 何もテクニックを使わなくても変化や奇跡に気がつく観察者もいます。そのような能力を持って生まれた方に申し上げたいのは、自分の繊細で精妙な感覚に気づき、その能力を開花させて欲しいということです。もし、この繊細な感覚と通常の感覚を同時に観察することができたなら、そしてそれをいつも体験することができたなら、この世界に起きている様々な奇跡的な変化を純粋な形で観察することができるでしょう。それはとてもパワフルな観察になります。 

私は2017年に国際ボディトーク協会から卒業し、現在は「リンキング・アウエアネス・アドベンチャー」という自分の会社の活動に焦点を当てています。この活動で、より多くの方が奇跡を観察できるよう、お手伝いしたいと思っています。

テンプル ──

ルーシャさんのグループセッションには、オブザーバー(観察者)という存在がいます。セッションを受けている方を、ただ観察するという役割なんですが、 オブザーバー参加というのは、どのような立ち位置なのか、ご説明いただけますか?

ルーシャ ──

これは量子力学の分野に入ります。自分の中に似たような側面があると、磁気的な力によって、そのセッションのグループに引き寄せられていきます。あるセッションを観察していて、そのクライアントに変化が起きたら、そこにいるオブザーバー(観察者)にも同じような変化を同時に体験する、ということが起こります。覚えていますよね。分離しているものなど何もないことを。私は、目の前にいるクライアントのセッションに集中していますが、オブザーバーもそのクライアントにフォーカスすることによって、私の共同オブザーバーとなります。そうするとエネルギーフィールドに素晴らしい作用が起き、全員が現実の「共同創造者」になります。1つの場に集まって、1つの奇跡を共同創造していく。それは素晴らしい事だと思います。 

かつて、多くのマスター達が言っていました。「多くの人が集まると1つのパワフルな領域が生まれる。そして、その場が強化されると、仏陀意識、自然界の意識、創造主の意識が自ずとそこに現れる。それもパワフルな形で現れる」と。私がファシリテーターとしてお願いしたいことは、皆さんにこの共同創造を担う、奇跡を共に創り出すオブザーバーになっていただくことです。私は単なるオブザーバーの1人に過ぎません。私と共に、その奇跡を造りだしていただきたいと謙虚に思います。 

私たちは、この肉体の中に創造主から与えられたエネルギーを持っています。それを1つに合わせることによって、一緒に奇跡を観察することが出来ます。動物界や自然界はこのことを決して忘れたことがありません。彼らは私たち人間がそのことを思い出すことができるように手助けしてくれているのです。

●

テンプル ──

オブザーバー(観察者)として、セッションの場に座っていると、心の中に色んな思いが湧き上がってきますよね。「あら大変な状況だわ」「可哀想に…」「早く良くなりますように…」等々。様々なことが頭に浮かび、無意識に思ったり感じたりします。 オブザーバーが思ったり考えたりすることは、セッションの場に影響を与えないでしょうか?

ルーシャ ──

もちろん、影響を与えることは可能です。でも、そこにはもっと大きな創造主、クリエイターの存在があります。創造主が個々人の心に湧き上がる思いを全部処理してくれています。また私も皆さんのために、その場をきちんとホールドしています。もし何かを見て、ネガティブな感覚や感情が湧き上がりやすいのであれば、是非、オブザーバーとして参加して下さい。そしてその場で、自分の思いや感情を手放す体験をしてみて下さい。 

3日間のクラスが始まると、最初に私は参加者にこう言います。決してクライアントを救済しようとか、思いやりをかけすぎたり、同情しないようにと。それをしてしまうと、そこに存在する病気や問題をサポートすることになります。皆さんは、この現実のクリエイター、創造主なのです。ですから「ここに病気がある」と思っていると、体はそれを鵜呑みにして、それを維持し続けます。でも「自分にはもう病気はない。自分は完全に健康だ」と思っていたら、体はその思いに従い,その通りになるのです。

テンプル ──

動物やペットについての質問をさせていただきます。ルーシャさんのイベントを主催することが決まったあと、私はヒーラーの知り合いにルーシャさんのイベントのお知らせを送りました。人間や動物のセッションの観察者になるのは彼女にとって有益だろうと思ったからなんですが、彼女からの返事は「動物は人間より波動の低い存在だから、動物とは繋がりたくない」というもので、私は非常にショックを受けました。彼女に反論したかったんですが、その反論の言葉が見つからず…(苦笑)。動物界と繋がっているルーシャさんにそういった意見に是非反論をしていただきたいのですが…。

ルーシャ ──

日本人の中には(もちろん欧米にもいますが)、そういった古い信念体系を持った人がいることを知っています。日本で動物へのボディトークを教えたときに、ある女性に同じようなことを言われました。もちろん私は彼女の話に同意はしません。そういった古い信念体系をずっと保持している人が、まだいるんですね。でもそれは全てが分離しているという価値観に基づいています。動物を動かしているエネルギーと人間を動かしているエネルギーは同じなのです。 

動物の行動をみていると、確かに低い周波数の行動に思えるものもあります。でも私たちから見て低いレベルだと思えるような動物でも、実際には純粋なワンネスのエネルギーの中にいます。そういう信念体系を持っている人は、自分の中の純粋さを見る恐れがあるのだと思います。それに、私たち人間も動物的な資質を持っているのです。

テンプル ──

飼っているペットは飼い主の映し鏡であると言われています。ルーシャさんのこれまでの経験のなかで、何かシェアしていただける実例はありますか?

ルーシャ ──

フレンチという名前の馬がいました。私が彼のトレーニングをしていた時、フレンチは変な行動を取り始めました。体が震え、何かを恐れているような印象でした。トレーナーからは、彼の行動は少し危険を伴うので手放したほうがいいとも言われました。当時私は自分が甲状腺の問題を抱えていることに気づいておらず、何故自分の身体が震えるのか分かっていませんでした。その後8か月の間、私は自宅から離れ、世界中を旅していました。その旅の間、自分の内側を癒すというワークをたくさん行いました。私が自宅に戻った時、彼は全く違う馬になっていました。完全に普通で健康になっていたんです。そして私自身の甲状腺の問題もその旅の間に癒されていました。その間、彼には特別なトリートメントをしたわけではなく、やったのは私自身の内なる癒しだけでした。彼の行動は私の甲状腺の問題の映し鏡、ミラーリングだったのかもしれません。

●