白鳥 哲さんのタイトル

Interview

テンプル ──

白鳥監督はユニークなテーマの映画ばかり制作されるように思っていましたが、そのベースには、そんな願いが共通して込められていたんですね。

白鳥 ──

それは後からだんだん気づいてくることですが、自分は何かに動かされている、次の時代のために早くこれを映画にしなければ世の中が良い方向に向かわない、そのために今、自分ができることは何か、ということで動かされていく。それを辿っていくと自分の過去にたどり着きました。生まれる前に「これから地球を救おう、救っていこう」と決意して生まれてきたことだけははっきりと記憶にあります。

白鳥監督 in Arizona

テンプル ──

・・白鳥監督はアークトゥルスから飛来して来られた魂なんですかねぇ。

白鳥 ──

この記憶は過去生ではなくて中間生です。この地球を美しいままで残したい。破壊する世の中ではなく、地球を大切にし、生きとし生けるものが共存できる、そんな地球にしたい。そこに立ち返るので、映画を作らなければという情熱が湧いてくるんですね。では、なぜ映画なのか。それは潜在意識にインパクトを与えることが出来るからですね。

映画は集合意識そのものにもインパクトを与えることができます。例えば『祈り』という映画を作る企画段階では、『祈り』という言葉は使えませんでした。特にマスコミでは使えませんでした。この映画は途中で差し止めになるかも。それぐらいの勢いでした。映画館からもクレームが来ました。『蘇生』という映画も、テーマは微生物や発酵ですと説明はしましたが、誰にも発酵の重要さを理解していただけませんでした。でも今、発酵微生物の重要性は、皆さん普通にご存知ですよね。

テンプル ──

ということは、白鳥監督の意識は一歩二歩、私たちより進んでいるんですね。

白鳥 ──

一歩進みすぎてはだめなんです。半歩進んでいることが大事なんです 。半歩進むことで映画を観ていない方の意識も変わります。集合意識は面白くて、ある一定数の方がある認識に立つと、他の方も変わり始めます。一昨年、アーヴィン・ラズロ博士にお会いしましたが、博士は「科学の認識もそうだ」と言われていました。私たちは潜在意識で繋がってるので、集合無意識のある一定数が「あぁ、そうだ」と思うと、全体がボンと変わっていきます。そう言った意味で、映画を通じて、早く人々を覚醒に導きたいというのが自分の原点にあります。

テンプル ──

ですから、「地球蘇生プロジェクト」を主宰されていらっしゃるんですね。

白鳥 ──

地球や人々がどうやったら蘇生に向かうのか、生きとし生けるものが共存できるのか。それはいつも思っています。

テンプル ──

私は子供の頃、夏休みの手伝いで家の玄関を箒で掃きながら、神様は今の地球の有り様をみて、大きな箒を使って私たち人類を地球から掃き出したくなるんじゃないかと、いつも想像していました。 後にノアの箱船とか世界中に残る洪水伝説を知って「やはり」と思ったんですけど。

白鳥 ──

私は人間から変わっていこうという視点です。地球が好きですし、人間として生まれてきた理由があると思っています。その人間が覚醒をして神様と一体になる必要があると思うんです。そういう方向に導いていけたらと思います。

テンプル ──

ケイシーのリーディングでも、『あなたが生きたことで、世界がより良い場所となるようにせよ』『自分が生きたことで地球を良くしようと思うなら、すべての人は為すべき義務、役割を持つ』というリーディングがあります。

私たちが、生まれたときより、1%だけでもよい地球にして死のうと思って生きていけば、地球は変わっていくと思うんですよね。全世界中の人ではなく、世界の1%の人が1%良くしようと思って行動するだけでも随分変わってくる。

白鳥 ──

変わってくると思います。それは「クリティカルマス、分岐点」という言葉で説明できます。人口の1%の平方根が真剣にそのビジョンを持って生きていけばそうなる。だったらそういった未来を作ろうと思ったのが2012年です。そのビジョンを掲げたのが「地球蘇生プロジェクト」です。経済は分かち合い、恩送り、与えるという方向に、農業は自給自足、完全循環農法に。エネルギーはフリーエネルギー、教育は魂の教育になっていく。そして後にこれが全てリーディングに書かれていることを知るわけです。そして、144,000人の人が真剣にそう生きたらそうなると思いました。

テンプル ──

144,000人って聖書の黙示録に出てくる数字ですよね。その数字もキャッチされたんですか。そして、その未来に向かって現実に行動されている・・・。

白鳥 ──

何故そんなことを思っているのか。私は人類のために全てを捧げたいと思ってるんです。地球を救いたい、救うために何かをしたいと思ってるんです。それが私を動かすんです。じゃあ、どうすればそうなるのかとビジョンが浮かんで、こっちの分野はこう、こっちの分野はこう、と全部書き出しました。そのビジョンが人との出会いを通じて形になっていきました。

2011年の震災直後にそのように思い、半年後にはすでにビションにしていました。地球を真ん中に書いて、各分野をこういう風にしたいと書いていました。

テンプル ──

地球と人類を救うというビジョンのもとに、監督は映画を撮っていらっしゃるんですね。