白鳥 哲さんのタイトル

Interview

白鳥 ──

そうなんですよね。日本人はとても研究熱心だし、書かれている文章を客観的に読み、これは光田会長の成果だと思いますが、それを皆さんがまじめに実践している。だから結果が出るんですね。それがリーディングの証明にもなっています。リーディングは実用的で役に立つ。その成果がこの日本でどんどん生まれています。

日本では今、マインドフルネスが流行っています。マインドフルネスは日本の禅がベースになっています。それと同じように、アメリカのものが、今、日本で新しく生まれ変わっているんです。

テンプル ──

私がケイシーの財団に初めて行ったのは1992年でした。その時すでにアメリカではケイシーは一世代昔のサイキック、という認識になっていました。ところが、日本から大勢の、しかも若い人たちがアメリカに来て、熱心にケイシーを勉強している。その姿にアメリカの ケイシー財団の方々がとても感銘を受け、刺激になったと言われていました。

白鳥 ──

それと同じだと思います。日本はもともと和の心、調和の心を持った国民です。 ケイシーの中心にあるのは調和や愛だと思います。その心を日本人はもともと持っています。

テンプル ──

そうですね。日本人は愛という言葉は使いませんが、日常的に行為として愛や調和を表現している国民だと思います。

白鳥 ──

ケイシーの述べている精神性を理解する土壌を日本人は持っていますから、日本人が一所懸命リーディングを学ぶことで、リーディングが一番伝えたかったことが表に出やすくなってきた。それが私の認識です。

演技指導中

テンプル ──

それで、「ここ数年の日本で」と言われていたんですね。

白鳥 ──

20世紀までは、原文を自分で求め、読み込んでいかないと調べることができませんでした。しかも日本人にはとてもハードルの高い古い英語で・・・。ですから日本語になる情報がとても偏っていました。ところが世紀が変わり、リーディングがCD-ROMになり、今はネットですぐに検索ができます。つまり、今は誰もがリーディングの真価にすぐにアクセスできる。それは大きな違いです。

テンプル ──

これから、ケイシーのリーディングが逆輸出されていくわけですね

白鳥 ──

長い年月、ケイシーの映画がアメリカで作られなかったいうのも、天が日本から発信するのを待っていたのではないかと今は感じています。

アメリカでの取材前に、私がケイシーの本を読まなくてはと思いました。そこでテンプルさんのカタログに載っていた本を全部、多分50冊くらいを3ヶ月で全部読みました。メモを取ってここはこうだと頭の中で構成しながら。そして事前にリサーチしたことを現地で聞いたんですが、あちらの先生はそのことをお話し下さらない。もしくは知らないって言われる。本当にびっくりしました。

テンプル ──

原文が読める分、自分の興味があるところだけ研究して、それ以外を知ろうとしなかったんですかね。

白鳥 ──

リーディングは人類のためになる情報だという視点ではなく、自分の興味を優先した読み方になっているんじゃないかなと思います。 ただ、バージニアビーチに行って自分でもマッサージや洗腸を受けて、ここはなんて愛に溢れている所なんだろうと思いました。アメリカにもこういった人たちがたくさんいるんだなぁと感動しました。ケイシーに触れてる方は愛に溢れていました。

なぜケイシーはリーディングができるようになったのか、それをずっと疑問に思ってたんですが、ケイシーの故郷を訪ね、ケイシーが通った小学校に行って、ケイシーは右脳や感受性を開くような環境にあったと思いました。またそれを認めるご家族がいたんだなと。

テンプル ──

そうですね。変わった子であろうと、変なことを言い出す子供であろうと、家族や近所の人たちが温かくケイシーを見守っていた。

白鳥 ──

それで思い出したのは『魂の教育』の映画を撮影してる時、なぜ子供たちが右脳を開いて、考えられないことをキャッチできたのか。 例えば、9.11が起きる以前の3月の時点で、ビル2つと飛行機を絵に描いた子ども達がいました。つまり9月に起きることを3月の時点でキャッチしていたわけです。

右脳が開くと、本も波動的な速読が出来るようになります。本を触るだけで内容をキャッチする子どもも出てきます。なぜ、そんなことが出来るのか、自分でも追求してきました。その答えがケイシーの生き方にあります。

例えばケイシーのエピソードですが、CABINという単語が書けなくて、お父さんが非常に怒ります。覚えるまで家から出るなとケイシーにいうと、ケイシーは5分間眠らせて欲しいと父親に頼みます。5分後ケイシーはCABINという単語だけではなく、その本に書かれていた全ページを写真を見るかのごとく思い出すことができました。写真記憶。左脳を休めて右脳で情報をキャッチすると、内容を写真を撮るかのごとく記憶できます。そういう能力を育む環境にいたからケイシーは能力が開きやすかったんだろうなと思います。

そして、ケイシーができるのであれば自分にもできるのではないかと思いました。アメリカから帰った6月初旬に急に歯が腫れました。膿が鼻腔にまで溜まってしまって。そこで体内浄化のためのりんごダイエット、腸内洗浄、ひまし油湿布など一連のことを行いました。それと共に実践したのが暗示療法です。

東京の大きな病院では、抜歯するか、顔に穴を開けて鼻腔の膿を取るしか方法はないと言われました。顔に穴を開けるなんて深刻な状態です。ちょうどケイシーを撮影している。だったらケイシーがやっていた暗示療法を実践してみようと。

イメージで自分の鼻腔の状態が健康だった頃に戻り、その細胞の状態を思い出して覚醒する。そんな言葉を録音して寝る前に毎晩聞きました。それから約1ヶ月後、 CT スキャンを撮ったら、私の左鼻腔炎がなくなっていました。手術しなくて済んだんです。 膿は穴を開けないと絶対に取れないって言われてたんですね。2ヶ月後、鼻腔の膿がなくなっていたことに関して、先生は何もおっしゃいませんでした。

テンプル ──

ケイシー療法も含め、それ以前に様々な体験もされて、信頼度も高かったんでしょうね。

白鳥 ──

もちろんイメージ療法だけではなく、波動療法、食事療法、体内浄化も行いました。その過程で、イメージの現実化が自分の中で確かになっていきました。ひまし油が持つ力も実感しました。ひまし油は意識にとても働くので、意図をはっきりさせて湿布をすると、とても有益なことが起きてきます。