マスター・プラブジ、マスター・サティシュジ氏のタイトル

Interview

テンプル ──

コロナウイルスの流行で世界中の移動が難しくなったおかげで、プラブジ先生は日本にずっと滞在されています。コロナ前は2~3週間おきに国を移動してプラブヨガを教え続けていたと聞きました。ということは、コロナの流行が落ち着いたら、また同じように世界中を廻ってヨガを教え歩くという以前と同じルーティンに戻られるのでしょうか?

プラブジ ──

日本で新しいコンセプトによるプラブヨガクラスを始めたところなので、日本滞在は長くなると思います。これまでRYT(ティーチャーズトレーニングコース)を日本各地で教え続けてきましたが、そういう教え方は今年の夏までで、秋からは新しいクラス編成になります。秋以降はRYT200、RYT300の開催は、3ヶ月に1度、半年に1度の開催になる予定です。また試験もしっかり行う予定です。

テンプル ──

え?試験があるんですか? 私、落第しそうですー。

プラブジ ──

試験前に復習会をしますから、その復習会に参加したあとで試験を受ければ大丈夫ですよ。プラブヨガを教えている先生方は、知識と技術を正しく保持しているか、1年に1回はヨガのスキルを学びなおし、試験を受ける必要があります。

日本ではプラブヨガを教える資格を持つ先生が増えてきました。なので、人々は彼らを通じてプラブヨガを学ぶことができます。私たち2人はヨガインストラクターを養成するだけでなく、プラナヤマ(ヨガの呼吸法)、108チャクラクラス、瞑想、ヨガ解剖学など、エネルギーレベルで人体や魂を理解する。精神性、霊性を高めるクラスなど、さらにプラブヨガを深めてもらえるクラスに力を注ぐ予定です。

すでにプラブヨガの先生となった方々の質も高めていきたいと思っています。まだプラナヤマを学んでいない先生もたくさんいますから。

ヨガのポーズ

サティシュジ ──

プラブヨガを安全に継続して指導し、基本をしっかり生徒さんに伝えるためには、インストラクター資格を取得した後も、正しく学び、指導し続けることが必要です。

講師養成コースの旅をより良いものにし、よりプロフェッショナルな形で彼らが自分の生徒の役に立てるようにしたいと考えています。試験は、コースで学んだことをもとに、客観的かつシンプルな形で実施します。

テンプル ──

私たちは、お二人が日本に滞在してクラスを開催して下さるのは嬉しいですが、世界中の生徒さんから、早く自分の国にも教えに来てほしいというリクエストが届いているのではないかと…。

サティシュジ ──

現在、世界中のプラブヨガクラスが止まっています。日本人は自分を律し、丁寧にゆっくりと学んでいく生徒が多いように感じています。それはとてもいい特質です。他の国の人々は学ぶ速度がとても早いです。

プラブジ ──

日本に来る前、私たちはアメリカのカリフォルニア、ニューヨーク、カナダのトロントに行って教えていました。北京にも上海にもペナンにも行きました。シンガポールのあとはモスクワに行く予定でした。モスクワでクラスを開催する手はずになって、すでに申込も入っていたんですが、コロナで行けなくなってしまいました。モスクワの渡航が中止になったので、日本に来たわけです。オーストラリアにもビザを取って行く予定でしたが、それも中止になりました。入国、出国のたびにPCRテストを受けたり、隔離をしたくなかったこともあり、結果、ずっと日本にいることになったのです。

コロナが始まった後、日本に入ることにしたのは、日本の生徒さんから教えに来てほしいというリクエストがあったからです。それに私たちも日本にずっと行きたいと思っていました。私の出身のタミルと日本人の特質はよく似ています。親子関係や言葉がよく似ているんです。それに、インドは親日国で、子どもの頃から日本製の車や電気製品をみて育ちましたから。

日本に来てから、私の教え方は、どんどんゆっくりになっていきました(笑)。弟にも「ゆっくり、ゆっくり」といつも言っています。

サティシュジ ──

他の国で教えるスピードと比較すると、日本での指導は、スーパースローです。

プラブジ ──

生徒の脳みそを開いて知識を入れるわけにはいきませんが、彼らが叡智の旅に向かうためのビジョンや繁栄の道に導ければと思っています。それに私たちは、ヨガの知識を教えることが好きなのです。

この春、八ヶ岳にヨガスタジオを兼ねた拠点を作りましたので、生徒は十分学べなかった部分を八ヶ岳に来て復習をすることができます。